国土交通省に登録された地質調査業者1,219社に所属する技術者は、合計で12,225名です。1社あたりでみると平均10名、中央値は5名になります。この記事では、公表されている届出データから、担い手の人数と資格の状況を確認します。個社別の数値を含む一覧は地質調査業データブックにまとめています。
担い手の全体像
| 項目 | 人数・割合 |
|---|---|
| 技術者(合計) | 12,225名 |
| 事務職員(合計) | 2,882名 |
| 技術者の比率 | 80.9% |
| 1社あたり技術者数(平均) | 10名 |
| 1社あたり技術者数(中央値) | 5名 |
| 技術者5名未満の会社 | 502社(41.2%) |
出典:国土交通省ウェブサイト「建設関連業の登録業者に関する情報提供システム/地質調査業者要覧」(2026年7月取得)を加工して作成。主たる営業所の届出値を会社単位に名寄せして集計。
届出のあった人員の8割が技術者
技術者12,225名に対し、事務職員は2,882名です。届出のあった人員のうち8割が技術者という構成になっています。
1社あたりの中央値は5名
1社あたりの技術者数は、平均が10名、中央値は5名です。平均が中央値の2倍になっているのは一部の会社が全体を引き上げているためで、社数でみると5名前後が真ん中にあたります。技術者5名未満の会社は502社あり、全体の4割を占めます。
資格の状況
技術士は技術者7.4人に1人
地質調査に関する当該部門の技術士は、業界全体で1,652名です。技術者12,225名に対して、7.4人に1人という比率になります。技術士は受験にあたって一定年数の実務経験が求められる資格です。
地質調査技士の登録者は約13,000名
全国地質調査業協会連合会(全地連)が運営する地質調査技士の資格制度では、昭和41年の発足以来およそ23,000名が資格を取得し、登録を継続している方は約13,000名と公表されています。国土交通省の登録業者に所属する技術者12,225名とは集計の対象が異なるため単純に比較はできませんが、あわせて見ておきたい数字です。
いま在籍している技術者の時間をどこに使うか
採用がすぐには進まない場合、いま在籍している技術者の時間をどこに使うかという検討になります。地質調査の工程のうち、柱状図の転記、N値の換算、地盤定数の算出、図表の作成といった部分は、判断というより作業に近い性質を持っています。ここを圧縮できれば、同じ人数でも調査と考察に回せる時間は増やせます。
サファリテックのCAMELは、柱状図や土質試験のPDFを読み取ってN値を抽出し、土質と層序を判定して地盤定数を算出根拠つきで求め、報告書のドラフトと図表を作成します。自社での検証では報告書作成が約50時間から約35時間になり、N値の整理から単位体積重量の算出までは半日から1日が15分から30分程度になりました。
読み取りの精度は概ね90%で、100%ではありません。N値や層序は技術者による確認を前提としており、層数の決定のように判断が要る部分は人が確定します。省力化できるのは作業の部分までで、成果品の責任を負う判断は技術者に残ります。業界全体の受注構造については地質調査業の収益構造、建設業全体の人手不足への向き合い方は建設業の人手不足をAIで補うで扱っています。
- Q.地質調査の技術者は全国に何人いますか?
- A.国土交通省に登録された地質調査業者1,219社の届出を集計すると、技術者は12,225名です。また全地連の地質調査技士については、登録を継続している方が約13,000名と公表されています。集計の対象が異なるため、単純な比較はできません。
- Q.1社あたりの技術者数はどのくらいですか?
- A.平均は10名、中央値は5名です。技術者5名未満の会社が502社(全体の41.2%)ある一方で、50名以上の会社も28社あります。会社によって規模の幅が大きいため、平均だけで捉えないほうが実態に近くなります。
- Q.少人数の会社でもAIによる省力化は現実的ですか?
- A.案件数や、どの工程に時間がかかっているかによって変わります。まずは1件の案件で現場・データ整理・作図・執筆にそれぞれ何時間かかっているかを記録し、圧縮できる工程があるかを確認するところから始めるのが現実的です。
自社の工程のどこに時間がかかっているかを整理したい場合は、無料の地質調査DX診断もご利用いただけます。
Supervised by
監修:株式会社サファリテック 代表取締役 小林由快(北海道大学工学部卒。建設コンサルタント(日水コン)で土木設計・工事監理に従事した実務経験に基づき、内容を確認しています)
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CAMEL(地質調査サポートエージェント)
柱状図や土質試験のPDFを読み取り、N値の抽出から地盤定数の算出、報告書のドラフトと図表の作成までを支援するAIです。
- 柱状図・土質試験PDFの読み取り(精度は概ね90%・技術者の確認が前提)
- N値の換算と、地盤定数(γt・c・φ・E)の算出根拠つき出力
- 報告書 第1〜5章のドラフトと、N値分布図・断面図・柱状図綴りの作図
自社での検証では、報告書作成が約50時間から約35時間になりました。
実際の柱状図で試したい、費用感を知りたいといったご相談も承っています。
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