粒径加積曲線とは、土に含まれる粒の大きさが、どのような割合で分布しているかを表した図です。横軸に粒径、縦軸にその粒径以下の土が全体に占める割合(通過質量百分率)をとります。粒度試験の結果は、この1枚の曲線に集約されます。
曲線の形から何が読み取れるか
曲線が立っているほど、粒の大きさが似通っていることを意味します。ある粒径のところで一気に立ち上がる形なら、その大きさの粒ばかりで構成された土です。逆に曲線がなだらかなら、大小さまざまな粒が混ざっています。
- 急な曲線:粒径が揃っている。締め固めても隙間が残りやすい
- なだらかな曲線:大小の粒が混ざり、小さい粒が隙間を埋める
- 階段状の曲線:ある範囲の粒径が欠けている
土質分類との関係
曲線を読むと、その土に礫分・砂分・細粒分がそれぞれ何パーセント含まれるかが分かります。この割合が、砂質土なのか粘性土なのかという分類の根拠になります。柱状図に書かれている土質名も、目視の記載だけでなく、こうした試験結果と突き合わせて確認します。分類の考え方は土質区分・土質記号とはで解説しています。
細粒分の割合は、粘性土としての性質がどの程度出るかにも関わります。粘性土の硬軟を調べる試験についてはコンシステンシーとはを参照してください。
報告書ではどう扱うか
粒径加積曲線は、試験を行った試料ごとに作成します。報告書には曲線そのものを載せるほか、礫分・砂分・細粒分の割合を試験結果一覧表にまとめます。試料の数が多い案件では、この転記だけでまとまった時間がかかります。整理の手順は室内土質試験の結果整理にまとめました。
- Q.粒径加積曲線は何を表した図ですか?
- A.土に含まれる粒の大きさの分布です。横軸に粒径、縦軸にその粒径以下の土が全体に占める割合をとって描きます。
- Q.曲線が急なときと緩やかなときで何が違いますか?
- A.急なほど粒の大きさが揃っていることを示します。緩やかな場合は大小さまざまな粒が混ざっており、小さい粒が隙間を埋める形になります。
- Q.柱状図の土質名と試験結果が食い違うことはありますか?
- A.あります。柱状図の記載は現場での観察に基づくため、室内試験の結果と突き合わせて確認するのが通常の流れです。
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監修:株式会社サファリテック 代表取締役 小林由快(北海道大学工学部卒。建設コンサルタント(日水コン)で土木設計・工事監理に従事した実務経験に基づき、内容を確認しています)
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