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地質調査DX 更新

柱状図のデータ化|電子柱状図とXML変換の実務ガイド

柱状図のデータ化とは、紙やPDFの柱状図から深度・土質・N値を読み取り、検索・集計に使える表やXMLにすることです。方法はAI-OCR・XML変換・手入力の3つで、紙やPDFが大量ならAI-OCRに検図を組み合わせます。

柱状図のデータ化は、深度・土質・N値を1孔ずつ読み取る作業です。地質調査AI「CAMEL」ならPDFのまま読み取れます。

小林 由快

監修
小林 由快株式会社サファリテック 代表取締役

柱状図のデータ化とは、紙やPDFのボーリング柱状図から深度・土質区分・N値・地下水位などを読み取り、検索・集計・再利用できる形(表やXML)にすることです。方法は、AI-OCRで読み取る、電子納品要領のXML(ボーリング交換用データ)に変換する、柱状図作成ソフトに入力し直す、の3つです。

紙やPDFのまま保管された柱状図は、検索も再利用もできない「死蔵データ」になりがちです。データにしておけば、近隣の過去ボーリングの検索、地盤定数の算出、断面図の作成にそのまま使えます。

柱状図をデータ化する3つの方法

方法は、AI-OCRで読み取る、電子納品要領のXMLに変換する、柱状図作成ソフトに入力し直す、の3つです。

  • AI-OCRで読み取る:紙・スキャンPDF・画像の柱状図から、深度・土質区分・N値などをAIが抽出する。過去案件の大量の柱状図をまとめてデータ化するときに向く。読み取り精度は100%ではないので検図が前提
  • 電子納品要領のXMLに変換する:公共事業の成果として求められるボーリング交換用データの形式。柱状図作成ソフトから出力するのが一般的で、すでにデータとして持っている柱状図をシステム間でやり取りするときの形
  • 柱状図作成ソフトに入力し直す:数が少なければ確実だが、1孔ずつ手入力するので件数が増えると現実的でない

紙やPDFが大量にあるならAI-OCR、電子納品が目的ならXML、数件だけなら手入力、という使い分けです。元の柱状図が紙かデータか、何件あるか、何に使うかで決まります(図のとおり)。

柱状図をデータ化する3つの方法(AI-OCRで読み取る、電子納品のXMLに変換、ソフトに入力し直す)と、それぞれのやり方・向くとき・注意
元が紙かデータか、何件あるか、何に使うかで選びます。

「電子柱状図」とは何か?PDFとの違いは

柱状図には、深度・土質区分・N値・色調・地下水位・試料採取位置など、地盤の評価に欠かせない情報が詰まっています。ただ、紙やスキャンPDFは情報を「絵」として持っているだけなので、深度ごとのN値を取り出したり複数本を並べて比べたりするには、目視で拾い直すことになります。電子柱状図は、これらの情報を所定の様式で構造化したデータです。PDFは人が読む形式、電子柱状図は機械が扱える形式、と考えると分かりやすくなります。

電子納品・データ交換の様式(XML)

公共事業の地質・土質調査の成果では、ボーリング柱状図を電子納品要領に沿ったXML形式で提出します。柱状図の各項目を決められたタグ構造で書き、構造化したデータとして納めるものです。柱状図から深度・土質・N値をデータとして取り出しておけば、XMLを作るときの入力元がそろい、電子納品の前処理になります。

入力形式ごとに、どこでつまずくか?

つまずくのは原本の状態で、手書きの筆跡やかすれ、劣化したスキャン、撮影時の傾きや影があると読み取り精度が下がります。

手書き・スキャンPDF・画像

  • 手書きの柱状図は、筆跡のクセ・かすれ・欄外の追記で精度が下がりやすく、数値の桁や土質記号の判読に検図が欠かせない
  • スキャンPDFは実務で最も多い。解像度が高く傾きや汚れが少なければ安定して読めるが、劣化した資料は精度が落ちる
  • 現場で撮った画像は傾き・影・ピンぼけの影響を受けやすい。真上から、均一な明るさで撮っておくと後の工程が楽になる

AI-OCRで電子化するときの流れと検図

AIが柱状図から深度・土質区分・N値などを読み取って下ごしらえし、見落としやすい欄は技術者が原本と突き合わせて検図します。

CAMELでは、柱状図PDF・電子柱状図(XML)を取り込むと、AIが深度・土質区分・N値などを読み取り、地盤定数の算出を経て、報告書ドラフト(Word)と集計表(Excel)まで出力します。読み取った値は原典と突き合わせて補正でき、疑わしい値は要確認として表示されます。詳しくはサービス資料をご覧ください。

N値の桁ずれ、深度区分の境界、土質記号、地下水位など見落としやすい欄は、原本と突き合わせる検図を残すのが実務的です。AIは下読みで作業時間を縮め、最終判断は技術者が行う、という分担が現実的です。

過去案件のフォルダに、紙・PDFの柱状図が大量に眠っている会社は少なくありません。一括で電子化するときは、いきなり全量を流さず、代表的な資料を数件試して精度と検図の手間をつかみ、様式ごとの難しさを見てから優先順位をつけて進めると失敗しにくくなります。過去資料の電子化は一度やり切れば、その後の調査業務の土台になります。

Q.電子柱状図とは何ですか?紙の柱状図と何が違いますか?
A.電子柱状図は、柱状図の情報を所定の様式でデータにしたものです。紙やPDFと違い、検索・再利用・データ交換がしやすいのが特長です。
Q.スキャンした古いPDFでも電子化できますか?
A.対応できます。スキャンの品質によって読み取り精度が変わるため、まず数件で精度を確かめてから一括で進めるのが確実です。
Q.電子納品用の柱状図XMLはどこで作るものですか?
A.電子納品で求められる柱状図のXMLは、調査成果として作成するデータそのもので、柱状図作成ソフトなどで出力するのが一般的です。CAMELはその柱状図を読み取って報告書を作る側にあたるため、役割が分かれます。報告書やExcelをXMLで納めることは、通常は求められません。
小林 由快

この記事の監修

小林 由快株式会社サファリテック 代表取締役

北海道大学工学部卒。建設コンサルタントの株式会社日水コンで、土木設計と工事監理に従事。リクルートからの業務委託で新規事業開発も経験。現在はサファリテックの代表取締役として、建設・土木向けAIプロダクトの開発を率いている。

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  • 柱状図・土質試験PDFの読み取り(技術者の確認が前提)
  • N値の換算と、地盤定数(γt・c・φ・E)の算出根拠つき出力
  • 報告書 第1〜5章のドラフトと、N値分布図・断面図・柱状図綴りの作図

導入企業での実業務時間にもとづく試算では、報告書作成が約50時間から約35時間になります。

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