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地質調査DX2026.07.21

ボーリングデータの電子納品とは|要領・電子柱状図・XMLの基礎

電子納品は要領に沿った様式対応が中心ですが、実務の負担はむしろ元データのデータ化と報告書作成に集中します。要領・電子柱状図・XMLの基礎と、AIで効率化できる範囲を整理します。

公共事業の地質・土質調査では、成果を紙だけでなく電子データで納める電子納品が求められます。ボーリングデータもその対象で、決められた様式に沿ってデータを整える必要があります。本記事では、電子納品の全体像と、実務でつまずきやすいポイント、そして作業を効率化する方法を整理します。

電子納品とは何か

電子納品とは、調査・設計・工事の成果物を電子データとして納品する仕組みです。地質・土質分野では、国土交通省の地質・土質調査成果電子納品要領に沿って、ボーリング柱状図室内土質試験の結果などを規定の形式でまとめます。目的は、成果を後から検索・再利用しやすい形で蓄積し、発注者・受注者の双方が資産として活かせるようにすることです。

ボーリングデータの電子納品で扱う主なもの

  • ボーリング交換用データ(XML):柱状図の情報を、要領で定められた様式に沿ってXML形式で表現したもの
  • 電子柱状図:所定の様式で作成し、閲覧・提出用に整えた柱状図
  • 土質試験結果ほかの付属データ:粒度・物理試験などの成果を要領に沿ってファイル化したもの

実務でつまずきやすいポイント

  • 要領は改訂されるため、案件ごとに対応版を確認する必要がある
  • 過去の柱状図が紙やPDFのままだと、電子納品用に一から起こす手間が発生する
  • XMLの整合や様式適合の確認は、手作業だと時間がかかりミスも起きやすい
  • 電子納品用のデータ整備と報告書作成が別作業になり、二度手間になりやすい

データ化と報告書作成をAIで効率化する

電子納品そのものは要領に沿った様式対応の作業ですが、その前段にあるデータ化と、並行して発生する報告書作成は、AIで効率化できます。サファリテックの地質調査AI「CAMEL」は、紙・PDFのボーリング柱状図や土質試験結果を読み取り、N値の抽出から地盤定数の算出、報告書(Excel・Word)の作成までを自動化します。読み取り精度は概ね90%程度で、原典PDFと枠を重ねた照合・補正もできます。

なお、電子納品で提出するボーリング交換用データ(XML)は、柱状図そのものを表した調査成果であり、柱状図作成ソフトなどで用意するのが一般的です。CAMELはその柱状図を読み取って、データ抽出・地盤定数算出・報告書作成(Excel・Word)を担う位置づけになります。報告書やExcelをXML形式で納めることは、通常は求められません。

Q.ボーリングデータの電子納品には何が必要ですか?
A.要領に沿ったボーリング交換用データ(XML)、電子柱状図、付属の試験データなどを、規定の様式で用意します。
Q.紙の古い柱状図も電子納品用にできますか?
A.まずデータ化が必要です。CAMELで柱状図PDFを読み取り、データ化・報告書化の工程を効率化できます。
Q.CAMELは電子納品にどう使えますか?
A.柱状図PDFの読み取りと、Excel・Wordでの報告書作成に対応しています。電子納品で提出する柱状図のXMLは調査成果として別途作成するデータで、CAMELはそれを読み取って報告書を作る側にあたります。

Supervised by

監修:株式会社サファリテック 代表取締役 小林由快(北海道大学工学部卒。建設コンサルタント(日水コン)で土木設計・工事監理に従事した実務経験に基づき、内容を確認しています)

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