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地質調査DX2026.07.08

地質調査DXの始め方|報告書作成をAIで効率化する実務ガイド

地質調査DXは、必ずしも大規模投資や専門部署を必要としません。大手が進める3D地盤モデルとは別の、報告書作成に直結した軽量・実務直結型のDXを、始め方の順序とともに整理します。

「DXと言われても、大がかりなシステムを入れる余裕はない」。地質調査・地盤調査の現場で、そう感じている方は少なくないはずです。本記事は、3D地盤モデルのような大規模投資を前提にせず、報告書作成という一番手のかかる工程から、少人数・小予算で始める地質調査DXの実務ガイドです。

地質調査DXとは(なぜ今か)

地質調査DXとは、柱状図や土質試験結果といった調査データの取り扱いから報告書作成までを、デジタル技術で効率化・高度化する取り組みです。担い手不足と技術継承、調査後のデータ整理・報告書作成に時間を取られる慢性的な作業負荷、そして電子納品や標準化への対応。この三つが、実務者がDXを避けて通れなくなっている背景です。その本質は、大きなシステムを入れることではなく、時間のかかる定型作業を効率化し、人が判断すべき部分に集中できる状態をつくることにあります。

大手のDXと、中小・実務者のDXは違う

ひとくちに地質調査DXといっても、大手が進めるDXと、中小・少人数の実務者が始めるべきDXは、目的も入口もまったく異なります。大手が力を入れているのは、3D地盤モデルやデジタルツイン、広域の地盤データベース構築といった重厚な路線です。相応の意義がある一方、専門部署・大規模な初期投資・長い導入期間を前提とする世界でもあります。

中小・実務者にとって現実的なのは、日々の報告書作成に直結した、軽量で導入しやすいDXです。大規模な3Dモデルではなく目の前の柱状図・試験結果からの報告書作成を速くする、専門部署ではなく今の担当者が一人からでも始められる、数千万円規模の投資ではなくまず一工程をAIで置き換えて効果を確かめる。方向がまったく違います。

サファリテックの地質調査AI「CAMEL」は、この後者の路線に振り切ったツールです。柱状図・土質試験結果のPDFを読み取り、N値を抽出し、地盤定数の定型算出を行い、報告書(Excel・Word)のドラフトまでを自動作成します。3D地盤モデルを目指すものではなく、報告書作成という一番重い定型作業を軽くすることに用途を絞った、実務直結型のアプローチです。大手の重厚路線を否定するものではなく、担うべき役割が違うだけです。

何から始めるか(工程別に、小さく始める順序)

まず柱状図・N値の読み取りを自動化する

最初の一歩におすすめなのが、柱状図や土質試験PDFからのデータ読み取りです。典型的な定型作業で、目視での転記ミスも起きやすく、時間もかかります。ここをAIで片づけるだけで、後続の作業全体が軽くなります。

次に地盤定数の整理、そして報告書ドラフトへ

読み取ったN値をもとに地盤定数を算定・整理し、報告書(Excel・Word)のドラフトを自動作成します。ゼロから作文・整形するのではなく、AIが作ったドラフトを人が確認・修正する形になるため、作成時間を短縮できます。

導入でつまづかないための考え方

  • AIに任せる定型作業と、人が残って判断する部分(総合評価・最終判断・責任ある確認)を最初から分ける
  • 全工程を一度に変えず、まず一工程だけを置き換えて効果と使い勝手を確かめる段階導入にする
  • 一人の担当者・一つの案件から試し、手応えを社内で共有して横展開する

小さく始めて、効果を確かめ、少しずつ広げる。これが、中小・少人数の現場でDXを定着させる最も確実な道筋です。まずは目の前の一工程から着手してみてください。

Q.地質調査DXは何から始めればいいですか?
A.報告書作成やデータ整理など、定型で時間のかかる作業の効率化から始めるのが現実的です。
Q.少人数・低予算でも導入できますか?
A.大規模投資なしで、一人からでも始められます。まず一工程をAIで置き換えるところから試せます。
Q.大手のDXと何が違いますか?
A.大手は3D地盤モデルやデジタルツインなど大規模路線が中心です。CAMELは報告書作成に直結した軽量・実務直結型で、中小・少人数でも導入しやすい点が違います。

Supervised by

監修:株式会社サファリテック 代表取締役 小林由快(北海道大学工学部卒。建設コンサルタント(日水コン)で土木設計・工事監理に従事した実務経験に基づき、内容を確認しています)

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CAMEL(地質調査サポートエージェント)

柱状図や土質試験のPDFを読み取り、N値の抽出から地盤定数の算出、報告書のドラフトと図表の作成までを支援するAIです。

  • 柱状図・土質試験PDFの読み取り(精度は概ね90%・技術者の確認が前提)
  • N値の換算と、地盤定数(γt・c・φ・E)の算出根拠つき出力
  • 報告書 第1〜5章のドラフトと、N値分布図・断面図・柱状図綴りの作図

自社での検証では、報告書作成が約50時間から約35時間になりました。

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